家庭学習、このままで大丈夫かしら?
SAPIXの学習は質・量ともに高く、特に5年生は中学受験の天王山とも言われる学年。学習内容も格段に難しくなり、親子で試行錯誤されているご家庭も少なくないはずです。
このノートでは、サピックスオープンの対策に悩む5年生の保護者の方向けに、5月サピックスオープンで成果を出すための具体的な教科別対策と、日々の家庭学習を効果的に進めるためのヒントをご紹介します!
- 実力診断: 普段のマンスリーテストとは異なり、広範囲から出題されるため、現時点での総合的な学力が測れます。
- 志望校診断: 志望校の合格可能性を判定する貴重な機会です。現状の立ち位置を把握し、今後の学習計画を立てる上で不可欠な情報となります。
過去3年間のデータ:
5年生の第1回志望校診断サピックスオープンの4科合計平均点は約247点(500点満点)、偏差値60ラインは約307点となっています。
※一喜一憂せず、冷静に結果を分析しましょう!
テストは受けっぱなしでは意味がありません!
結果を冷静に分析し、次に繋げることが重要です。
- 間違えた問題に印をつける: 正答率も記録しておくと、優先順位がつけやすくなります。
- 各教科の良かった点・悪かった点をコメントで記録する: 具体的に振り返ることで、課題が明確になります。
- 目標は「正答率50%以上の問題を完璧にする」こと: 「隣の子ができている問題は自分もできるようにする!」という意識を持ちましょう。
- 正答率の低い難問(20%以下など)は深追いしすぎない: 特に志望校のレベルによっては、基本的な問題の取りこぼしを防ぐ方が優先です。
- 「解き直しでどれだけ点数が上がったか」を実感させる: 間違えた問題をクリアすることで得られる達成感が、次のモチベーションに繋がります。
SAPIXの保護者会でも語られるように、中学受験の合否は学力だけで決まるわけではありません。
- 学力: 見える学力(偏差値)と見えない学力(思考力など)
- 受験技術: 時間配分、設問分析力、捨て問の見極め
- 当日の体調
- 問題との相性
- 入試状況(倍率など)
「本番では、良い時もあればそうでない時もある」という心構えを持ち、万が一に備えた併願校選びも重要になってきます。
SAPIXの算数は、良質な問題が多い一方で、そのボリュームに圧倒されがち!
でも、ポイントを押さえれば必ず力はつきます!
- 計算問題と小問集合の徹底演習: ここでの取りこぼしは絶対に避けたいところ。毎日コツコツ練習しましょう。
- 「KTT(基礎力定着テスト)」や「DCテスト」で満点を目指す: 週ごとの小テストを完璧にすることが、大きな実力差に繋がります。
家庭学習の進め方
- 授業の復習と宿題は翌日に集中して行う: 記憶が新しいうちに定着させましょう。
- 「デイリーサピックス」は神テキスト!8~9割の習得を目指す: 典型題の宝庫です。特に間違えた問題や理解が曖昧な問題は、時間を空けて繰り返し解き直し、完璧に理解することを目指しましょう。
- マンスリーテスト前は範囲内の「デイリーサピックス」を総復習: 間違えた問題を中心に、全ての問題を解ける状態にすることが目標です。
- 時間配分を意識する: 1問に固執しすぎないことが重要。「最大7分考えて分からなければ解説を見る」など、自分なりのルールを決めましょう。
サピックスオープン算数での出題傾向
計算、小問集合、図形、規則性、場合の数など、幅広い分野から出題されます。速く正確な計算力と、各分野の基礎的な解法パターンの理解が不可欠です!
国語はすぐに成果が出にくい科目と言われますが、正しい学習法を継続すれば必ず伸びます!
- 漢字と知識問題(語彙・文法)は直前でも効果あり! 毎日少しずつでも触れる習慣をつけましょう。
- 読解問題は日々の積み重ねが命。 直前期は新しい問題に手を出すより、解き方の確認を。
家庭学習の進め方
- 漢字・語彙の学習はルーティン化する: 継続が何よりも大切です。
- テストの復習では「解き方」を再現できているか確認する: 授業で習った「本文に線を引く」「設問文を分析する」「接続詞に印をつける」などの作業を、テスト本番でも実践できたか振り返りましょう。
- 間違えた問題は解説を熟読し、本文中の根拠を確認する: なぜその答えになるのか、自分の思考プロセスとどこが違ったのかを明確にします。
- 記述問題は解答を書き写すのも有効: 模範解答の構成や語彙の使い方を学びましょう。
サピックスオープン国語での出題傾向
物語文と説明文の読解が中心です。傍線部の内容理解、理由説明、心情把握などが問われます。設問の意図を正確に読み取り、本文中から根拠を見つけ出す力が求められます!
- 計画的なスケジュール管理: 無理のない計画を立て、実行と見直しを繰り返しましょう。
- 効率化の工夫: A3プリンターで教材を拡大コピーしたり、キッチンタイマーで時間を区切ったりするのも有効です。
- 忘却曲線を意識した学習: 一度やっただけでは忘れてしまいます。適切なタイミングで繰り返し学習することで知識を定着させましょう。
理科は、暗記と理解のバランスが重要な科目です!
- 通常のテキストを隅々まで読み直す: 確認問題、発展問題も含めて繰り返し解き、知識を定着させましょう。
- 「ポイントチェック」は最重要! これを制するものが理科を制すと言っても過言ではありません。
家庭学習の進め方
- 「テキストを読む → ポイントチェックを埋める」のサイクルを徹底する: まずは答えを見ながらでも良いので、ポイントチェックを完璧に埋められるようにしましょう。
- 原理原則の理解を優先する: なぜそうなるのか?という「考え方」をしっかり身につければ、演習問題にもスムーズに取り組めます。
- テストの復習では、間違えた問題の解説を読み込み、知識を定着させる: 必要であればテキストに戻り、類似問題を解き直しましょう。
サピックスオープン理科での出題傾向
力学、化学、生物、地学の各分野からバランス良く出題されます。実験結果の考察、動植物や天体・気象に関する知識、図や表の読解力が求められます!
社会は努力が最も点数に反映されやすい科目の一つです!
- テキストの徹底的な読み込みと暗記: 「もっと知りたい」などのコラムや小さな文字まで、全て覚えるくらいの気概で臨みましょう。
- 確認問題を最低2周は解く
- 重要知識は重点的に確認する: 農産物ランキング、雨温図、円安・円高、港、地理的な固有名詞など
家庭学習の進め方
- 「社会は単純に覚えている量=点数」と心得る: テキストの内容をどれだけ正確に記憶しているかが勝負です。
- 小テストや範囲ありテストでは満点を目指す気概で隅々まで覚える: 「結局はそれを覚えていなかっただけ…」という後悔をしないために、徹底的に暗記しましょう。
- 根気強く繰り返す: 暗記は一度では定着しません。6回、10回と粘り強く繰り返せば、必ず覚えられます。忘却曲線を意識した「重ね塗り勉強法」が有効です。
- 白地図や資料集も活用する: 地図やグラフ、写真と関連付けて覚えることで記憶に残りやすくなります。
サピックスオープン社会での出題傾向
地理分野が中心ですが、歴史や公民の基礎も問われることがあります。地名、地図記号、産業、貿易、環境問題など、幅広い知識が必要です!
SAPIXでの学習は確かに大変ですが、提供される教材やカリキュラムは非常によく練られています。
大切なのは、そのレールに乗りつつも、ご家庭でお子様の特性に合わせたサポートをしてあげることです。
お子様の頑張りを温かく見守りましょう!
「継続は力なり」💪