レース概要

🏟️ニューベリー競馬場
📏芝1600m(直線)
G3・3歳
💲賞金総額£100,000

イギリス競馬2025年シーズン開幕を告げる重要なトライアル。2000ギニー(G1)の前哨戦として注目度の高いG3レース。例年、優勝馬がクラシックレースで活躍することも多い。

本レースの勝ち馬には2000ギニー(G1)の優先出走権が与えられる。過去10年間で3頭がこのレースから2000ギニーを制している。

天候と馬場状態

天候:晴れ時々曇り(気温12℃)

馬場状態:グッド~ソフト(芝やや重め)

風:北東からの微風(2m/s)

前日の雨の影響で馬場はやや重めの状態。しかし、レース当日は晴れ間もあり、徐々に馬場は回復傾向にあった。

前日オッズと出走馬

  • キングスガーディアン(1.7倍):C.アップルビー厩舎
  • ロイヤルプロミス(3.0倍):A.オブライエン厩舎
  • ブライトホライズン(5.5倍):W.ハガス厩舎
  • スターダストメモリー(8.0倍):J.ゴスデン厩舎
  • エレガントムーブ(12.0倍):R.バーロン厩舎
  • クラウンドプリンス(15.0倍):M.ジョンストン厩舎
  • ノースライト(20.0倍):R.チャールトン厩舎
  • シルバーストリーク(25.0倍):C.ヒルズ厩舎
上位人気の3頭はいずれも重賞実績があり、特に1番人気のキングスガーディアンは前走G2を快勝。新3歳世代のトップランナーとして注目されていた。

レース結果

着順 馬名 騎手 タイム 着差
1 ロイヤルプロミス R.ムーア 1:36.24 -
2 キングスガーディアン W.ビューイック 1:36.45 3/4馬身
3 スターダストメモリー F.デットーリ 1:36.89 1-1/2馬身
4 エレガントムーブ J.ドイル 1:37.11 1馬身
5 ブライトホライズン O.マーフィー 1:37.33 1馬身
6 クラウンドプリンス J.クローリー 1:37.56 1馬身
7 ノースライト P.ハナガン 1:38.02 2馬身
8 シルバーストリーク T.イーブス 1:38.67 3馬身
配当:ロイヤルプロミス(単勝3.0倍)/複勝1.5倍 馬連:ロイヤルプロミス-キングスガーディアン(4.8倍)

レース展開図

スタート直後
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中間地点(800m)
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最終コーナー
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フィニッシュ
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ロイヤルプロミスは中団からじっくり脚をためて、最終直線で鮮やかに差し切った。キングスガーディアンは先行策を取り最後まで粘ったが、ロイヤルプロミスの末脚に敗れた。

レース分析

レースはほぼ予想通りの展開となった。クラウンドプリンスが先頭に立ち、キングスガーディアンが2番手で追走。中団にはロイヤルプロミススターダストメモリーが位置取り。

最終コーナーを回ってキングスガーディアンが先頭に立ったが、直線半ばでロイヤルプロミスが強烈な末脚を使って差し、最後は3/4馬身差をつけて快勝。

スターダストメモリーも終始安定した走りを見せ、3着に入線。人気を落としたブライトホライズンは不発に終わり5着。

ポイント:このレースでロイヤルプロミスは直線での瞬発力と持続力を証明し、2000ギニー(G1)の有力候補に躍り出た。
23.12
上がり3F(秒)
1:36.24
レコードタイム
3/4
勝ち馬差(馬身)
59.2
勝ち馬体重(kg)

優勝馬プロフィール

ロイヤルプロミス(3歳・牡)

アイルランド産 クールモア所有 A.オブライエン厩舎 R.ムーア騎乗

2歳デビュー以来3戦2勝。昨年のG3ソレラステークスで2着に入り、クラシック候補として注目されていた。今回は3歳初戦で見事な勝利を収め、2000ギニーへの切符を手にした。

A.オブライエン調教師コメント:「彼は冬を越して大きく成長しました。特に精神面での成熟が著しく、今日は素晴らしいレースを見せてくれました。2000ギニーに向けて順調に調整していきます。」

R.ムーア騎手コメント:「出走前から自信はありました。レース中も終始手応え十分で、直線で伸びる脚の確かさを感じました。クラシックでも大きな可能性を秘めた馬です。」

血統分析

ロイヤルプロミス
鹿毛・2022年生
キングマン
鹿毛・2011年生
英2000ギニー(G1)勝ち
プロミシズメイド
栗毛・2015年生
仏オークス(G1)3着
インヴィンシブルスピリット
栗毛・1997年生
ズーヨーク
黒鹿毛・2005年生
ガリレオ
鹿毛・1998年生
スウィートプロミス
栗毛・2010年生
血統的特徴:ロイヤルプロミスは父キングマン(英2000ギニー・G1勝ち)と母系にガリレオの血を引く良血馬。スピードと持久力のバランスに優れた配合となっている。

キングマンの産駒は特にマイルからの活躍が目立ち、直線の伸びが特徴。母方のガリレオ血統がスタミナ面をサポートしており、将来的に距離延長の可能性も秘めている。

キングマン産駒の特徴である直線での伸びる脚が、今回のレースでも発揮された。母系のガリレオ血統がもたらす底力も魅力的な要素。