POG 2025-2026 シーズン展望

今年も競馬ファンが胸躍らせるPOG(ペーパーオーナーゲーム)の季節がやってきました!まだデビュー前の2歳馬の中から、未来のG1馬、ダービー馬を見つけ出し、1年間の活躍を応援するPOGの魅力は、一度ハマると抜け出せません。

特に2025-2026シーズンは、あの無敗三冠馬コントレイルの初年度産駒がデビューを迎えるなど、例年以上の盛り上がりが期待されています!

POGで成功するためには、血統、馬体、調教、厩舎、そして最新情報を総合的に判断することが不可欠です。この記事では、有力とされる「特A級」の評価馬を中心に、詳細なデータと専門家の鋭い視点から、あなたのPOGドラフトに役立つ情報をお届けします。

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【POG2025-2026】注目2歳馬トップ10 プロフィール早見表

まずは、今回ご紹介する注目馬10頭の概要をご覧ください。このリストで各馬の基本情報とPOGにおけるキーポイントを掴み、詳細な分析に進みましょう。あなたのドラフト戦略の参考にしてください!

馬名 性別 厩舎 馬主 評価ポイント
ベレシート エピファネイア クロノジェネシス 斉藤崇史 サンデーレーシング 超良血、母はG1・4勝。5月に左トモ筋痛発生。
サレジオ エピファネイア サラキア 田中博康 シルクレーシング 血統・馬体・動き全てトップレベル。クラシック王道路線期待。
フィロステファニ エピファネイア スキア 中内田充正 社台レースホース 半兄ソールオリエンス。牝馬二冠目標。5月に喉なりの可能性。
カラペルソナ エピファネイア カリーナミア 斉藤崇史 吉田照哉 母は米国G1含む重賞3勝。マイル・オークス両睨み。
アローメタル キズナ ミスベジル 木村哲也 シルクレーシング 近親にガンランナー。クラシック向きの大器と評価。
ダノンファンスター キズナ ファンスター 田中博康 ダノックス 母は豪G1馬。セレクトセール1.6億円。
エムズビギン キタサンブラック デルフィニアII 友道康夫 ロデオジャパン セレクトセール国内史上2位の5.9億円。イクイノックスの「膨張系」。
ダノンアスコルティ キタサンブラック アスコルティ 萩原清 ダノックス 半姉アスコリピチェーノの1.5倍良いとの評価。セレクトセール4.4億円。
インドミタビリティ キタサンブラック インフレキシビリティ 杉山晴紀 サンデーレーシング 母はカナダの重賞馬。横綱感満載との評価。
サガルマータ コントレイル コンヴィクションII 福永祐一 前田幸治 コントレイル産駒の筆頭格。セレクトセール5.2億円。4月入厩。

【POG注目馬トップ10】詳細プロファイル&専門家分析

ここからは、注目馬10頭を1頭ずつ掘り下げていきましょう。血統背景、専門家の評価、POG戦略におけるポイントなどを詳しく解説します。

1

ベレシート (牡)

母クロノジェネシスの初仔、試練を乗り越えられるか
父: エピファネイア
母: クロノジェネシス
母父: バゴ
厩舎: 斉藤崇史
馬主: サンデーレーシング
生産: ノーザンファーム

母はG1・4勝(宝塚記念連覇、有馬記念、秋華賞)の歴史的名牝。デビュー前から「世代の筆頭候補」と非常に高い評価。2025年4月18日にはゲート試験に一発合格し、母の主戦も務めた北村友一騎手も「やっぱり能力がありますね」と素質を絶賛していました。

当初「三冠ど真ん中」と期待されましたが、2025年5月15日に左トモの「左半腱半膜様筋痛」が判明。骨に異常はないものの、クラシック戦線への影響は避けられないかもしれません。

メモ検証: 父・母のいいとこどり。三冠ど真ん中。

この期待は、頓挫により現時点では下方修正。能力の高さは疑いようもありませんが、まずは無事な回復とデビューを待ちたいところです。

専門家のここがポイント!

G1・4勝の母クロノジェネシスの初仔というだけでPOG人気は沸騰しますが、競走馬である以上、順調さを欠くリスクは常にあります。斉藤崇史厩舎とサンデーレーシングのタッグは万全ですが、このアクシデントはPOGにおける過度な期待への警鐘とも言えます。POG期間は日本ダービーまで。春クラシックへの影響は大きく、回復具合を慎重に見極める必要があります。

2

サレジオ (牡)

専門家も絶賛!クラシック王道を突き進むエリート
父: エピファネイア
母: サラキア
母父: ディープインパクト
厩舎: 田中博康
馬主: シルクレーシング
生産: ノーザンファーム

父エピファネイアに母父ディープインパクトというニックス配合。母サラキアもG1で好走した実力馬で、兄サリオス(父ハーツクライ)もG1馬という血統背景も魅力です。

各POG専門誌で軒並み最高級の評価を受け、「絶賛の嵐」。競馬評論家の柿谷陽介氏は「血統、馬体、動き、全てがトップレベル」と特選評価。1歳9月の段階でノーザンファーム早来の坂路にてハロン16秒を楽々とマーク。2025年3月26日に入厩し、4月9日にはゲート試験に合格。馬体重も498kgと雄大。田中博康調教師も「大物感がある」と高評価。

メモ検証: サリオスの贅肉をそぎ落とした感じ。朝日杯FSから三冠?

馬体の質の高さと早期からの完成度を示唆。朝日杯FSから三冠へという期待は、ポテンシャルの高さを物語っています。

専門家のここがポイント!

サレジオの圧倒的な前評判は、POGドラフトにおける「情報戦」の重要性を示しています。これほど早期から複数の専門家が高評価で一致する馬は稀。指名競争は熾烈でしょう。ただし、半姉サンタンドレアが未勝利な点は、血統の絶対性を過信しない戒めとなります。サレジオ自身の個体としての完成度の高さが、この評価に繋がっていると考えるべきです。

3

フィロステファニ (牝)

半兄は皐月賞馬!牝馬二冠を目指す良血に懸念も?
父: エピファネイア
母: スキア
母父: Motivator
厩舎: 中内田充正
馬主: 社台レースホース
生産: 社台ファーム

半兄ソールオリエンスのクラシック制覇で母スキアの評価は確固たるものに。父エピファネイアとの配合でどんな仔が誕生するのか注目です。POG関係者の間では早期から「抜群に良く見えた」「馬体も抜群」との声。四白流星の気品溢れる好馬体も話題。

牝馬二冠(桜花賞、オークス)が最大の目標。名門・中内田充正厩舎所属も魅力。しかし、2025年5月に入り「喉なりしてるんですか?」という情報が一部で囁かれており、事実なら競走能力に大きな影響が。この情報の真偽と状態の確認が最優先事項。

メモ検証: 半兄ヴァンドギャルドの1.5倍良い。目指せ牝馬二冠。

高い期待を示しています(市場ではソールオリエンスの妹としての評価が強い)。しかし、喉なりの情報がこの評価にどう影響するかが最大の焦点。

専門家のここがポイント!

フィロステファニの喉なりの可能性は、POGにおける「健康リスク」の重要性を示しています。どれほど血統が素晴らしく、前評判が高くとも、健康不安があればポテンシャルを発揮できません。中内田厩舎と社台レースホースのタッグは強力ですが、状態次第では計画変更も。POG情報は常に流動的であり、特にデビュー前の2歳馬は状態変化が激しいため、ネガティブな情報一つがドラフト戦略を大きく左右します。

4

カラペルソナ (牝)

米国G1馬の母を持つ、マイルとオークスの二刀流候補
父: エピファネイア
母: カリーナミア
母父: Malibu Moon
厩舎: 斉藤崇史
馬主: 吉田照哉
生産: 社台ファーム

父エピファネイアに母は米国の快速G1馬という興味深い配合。母父Malibu Moonはタフな米国血統で、日本の軽い芝への適応が鍵。エピファネイア産駒の成功パターンの一つとして注目される北米牝系との配合に期待。

スポーツ報知のPOG特集で注目2歳馬として取り上げられるなど、メディアの注目度も高い一頭。馬体重は450kgと牝馬としては標準的で、マイル路線での活躍が期待。柿谷陽介氏によれば「柔軟性があって、背中の可動域(の大きさ)は良いものを持っている」とのことで、距離の融通性はありそう

メモ検証: 母エイコーンS含め重賞3勝。マイルもオークスもOK。

母の実績と本馬の距離適性への期待を的確に表現。スピードとスタミナを兼備している可能性があり、両睨みは妥当な評価。

専門家のここがポイント!

エピファネイア産駒と米国牝系の配合は、ダノンデサイル(母父Congrats)の活躍もあり、POGで注目のパターン。吉田照哉氏所有、社台ファーム生産というバックグラウンドは大きなアドバンテージ。近年POGでは父内国産種牡馬×母父外国産種牡馬(特に米国血統)がトレンドの一つであり、カラペルソナもこの流れを汲む存在として期待されます。

5

アローメタル (牡)

近親ガンランナー!クラシックを見据える大器
父: キズナ
母: ミスベジル
母父: Medaglia d'Oro
厩舎: 木村哲也
馬主: シルクレーシング
生産: ノーザンファーム

父キズナに母父Medaglia d'Oro。母系は米国の超一流ファミリーで、特に近親に歴史的名馬ガンランナーがいる点は大きな魅力。キズナ産駒はクラシックディスタンスでの活躍が目立ち、本馬も王道路線での活躍が期待。

POG専門誌「POG直球勝負2025-2026」の裏表紙を飾るほどの注目馬。アルアインやシャフリヤールを思わせる成長曲線を描くのではとの期待も。募集時は遅生まれ(4月28日生)で馬格が懸念されましたが、2024年4月時点で483kgと大幅にサイズアップ。7月頃の移動を目標に、秋の東京開催デビューが想定。

メモ検証: 近親ガンランナー。クラシックのために生まれてきた大器。

卓越した血統背景と専門家からの高い期待を的確に捉えています。「大器」という言葉がスケールの大きさを感じさせます。

専門家のここがポイント!

POG専門誌で大きく取り上げられる馬は、情報が集まりやすく、陣営の期待値も高い証。遅生まれながら順調に馬体が成長している点は、キズナ産駒の成長力という特徴とも合致する可能性があり好材料。POG期間での活躍はもちろん、古馬になってからのさらなる成長も非常に楽しみな一頭です。

6

ダノンファンスター (牡)

豪G1馬の母を持つ、1.6億円の期待馬
父: キズナ
母: ファンスター
母父: Adelaide
厩舎: 田中博康
馬主: ダノックス
生産: ノーザンファーム

父キズナに母は豪G1馬という国際色豊かな配合。母父AdelaideはGalileo産駒で、欧州のスタミナとキズナ産駒の日本芝適性がどう融合するかが注目。母系は欧州で流行のガリレオ×デインヒル血統構成(ガリデイン)であり、キズナとの配合で現3歳牡馬に活躍馬が複数出現している点も心強い。

セレクトセール2023(当歳)でダノックスが1億6000万円(税抜)で落札。「骨格バランス完璧」とのコメントも。高額落札馬であり、早期からの活躍が期待されます。

メモ検証: 母豪GⅠ1勝・GⅡ・GⅢ連対がわんさか。骨格バランス完璧。

母の実績と本馬の馬体への高評価を強調。高額取引も期待の大きさの表れ。

専門家のここがポイント!

ダノックスと田中博康厩舎の組み合わせは近年注目度上昇中。有力馬主が高額馬をトップトレーナーに預託することは、陣営の期待が大きい証。豪州牝系と日本のトップサイアーという配合はトレンドの一つで、成功すれば大きなリターンが期待できる一方、未知数な部分も。日本の馬場への適応が鍵。1月生まれのアドバンテージを活かし、早期デビューからポイントを積み重ねる可能性も秘めています。

7

エムズビギン (牡)

国内史上2位!5.9億円の超高額キタサンブラック産駒
父: キタサンブラック
母: デルフィニアII
母父: Galileo
厩舎: 友道康夫
馬主: ロデオジャパン
生産: ノーザンファーム

父キタサンブラックに母父Galileoという、スタミナと底力を高いレベルで兼ね備えた配合。母、祖母ともに欧州トップクラスで活躍した超良血で、半兄リラエンブレムの重賞制覇も期待を高めます。

セレクトセール2024(1歳)でロデオジャパンが5億9000万円(税抜)という超高額で落札し一躍注目。「イクイノックスの膨張系」という評価もあり、スケールの大きさを感じさせます。管理は名伯楽・友道康夫調教師。超高額落札馬であり、陣営の期待は計り知れません。

メモ検証: 欧州牝馬重賞ど真ん中。イクイノックスの膨張系。

卓越した血統背景と馬体のスケール感を的確に捉えています。超高額落札がこの評価を強力に裏付けています。

専門家のここがポイント!

5億9000万円という落札価格は、馬主の強い意志と競馬界全体の大きな注目を意味します。POGでも価格に見合う活躍ができるかが最大の焦点。「イクイノックスの膨張系」という評価は非常に興味深く、同じキタサンブラック産駒の歴史的名馬イクイノックスとの比較で、母父Galileoの本馬はより欧州的なスタミナや重厚さが加わる可能性があり、これが日本の馬場でどう発揮されるか注目です。

8

ダノンアスコルティ (牝)

半姉は2歳女王!4.4億円の期待の星
父: キタサンブラック
母: アスコルティ
母父: Danehill Dancer
厩舎: 萩原清
馬主: ダノックス
生産: ノーザンファーム

半姉アスコリピチェーノの2歳G1制覇で母アスコルティの繁殖価値は証明済み。父キタサンブラックに替わり、姉以上のスケールアップが期待されます。セレクトセール2024(1歳)でダノックスが4億4000万円(税込)で落札。

アスコリピチェーノの1.5倍良い」という前評判は強烈なインパクト。牝馬三冠が最大の目標。半姉の実績から早期の活躍も十分に期待でき、POG期間内でのポイント獲得能力は非常に高いと予想。萩原清厩舎とダノックスのラインも注目。

メモ検証: アスコリピチェーノの1.5倍良い。牝馬三冠アタック。

関係者の並々ならぬ自信の表れ。高額取引も期待の高さを後押し。父キタサンブラックに替わり、特にスタミナ面での向上が期待され、クラシックディスタンスでの活躍がより現実味を帯びます。

専門家のここがポイント!

半姉の成功はPOGで非常に強力なセールスポイント。父が替わることで産駒のタイプがどう変化するか見極めが重要。ダイワメジャー産駒の姉に対し、父キタサンブラックの本馬はより中長距離での活躍が期待されます。ダノックスによる牝馬への4.4億円という高額投資は、将来の繁殖牝馬としての価値も見込んでいる可能性大。活躍馬の半弟・半妹はPOGで常に人気ですが、父が替わることで新たな魅力が生まれる好例。

9

インドミタビリティ (牡)

横綱感満載!大型キタサンブラック産駒の可能性
父: キタサンブラック
母: インフレキシビリティ
母父: Scat Daddy
厩舎: 杉山晴紀
馬主: サンデーレーシング
生産: 社台コーポレーション白老ファーム

父キタサンブラックに母父Scat Daddyという配合は、パワーとスピードを高いレベルで兼備する可能性を秘めます。母はカナダの芝中長距離路線で活躍し、そのスタミナも魅力。

横綱感満載」という評価は、馬体の雄大さや醸し出す雰囲気を示唆。大型馬のようで、杉山晴紀厩舎にてじっくりと成長を促しながら調整中。POG指名数ランキングでも上位。「イクイノックスに似てる」との声も。クラシックディスタンスでの活躍が大きく期待されます。

メモ検証: 母はカナダ系。そのぶん値段は手頃。横綱感満載。

母の出自、サンデーレーシングでの募集総額8000万円という価格帯、そして馬体の印象を的確に捉えています。

専門家のここがポイント!

「横綱感」という言葉は、単に馬体が大きいだけでなく、醸し出す雰囲気や威圧感をも含意します。これが競走能力にどう繋がるか注目。「デカすぎ骨太すぎて怪しいが走ったら革命的」とのコメントもあり、大型馬はリスクも伴いますが、乗り越えれば圧倒的なパフォーマンスを見せる可能性が。杉山晴紀厩舎は近年リーディング上位の常連で、特に牡馬の大物育成で高い実績。じっくり育てる厩舎の方針は大型馬に合っているかもしれません。

10

サガルマータ (牡)

5.2億円!コントレイル産駒の筆頭格、福永祐一厩舎の期待馬
父: コントレイル
母: コンヴィクションII
母父: City Banker
厩舎: 福永祐一
馬主: 前田幸治
生産: ノーザンファーム

待望の新種牡馬コントレイルの初年度産駒。母は亜G1馬で初仔も3勝と繁殖能力の高さも示しており、コントレイル産駒の中でも筆頭格として大きな注目。

セレクトセール2023(当歳)で前田幸治オーナーが5億2000万円(税抜)で落札。2025年4月8日には栗東の福永祐一厩舎に早期入厩。福永祐一調教師も「期待に応えられるように頑張りたい」とコメント。超高額馬であり、新種牡馬コントレイルと新規開業の福永祐一厩舎という組み合わせは話題性十分。

メモ検証: 母・亜・GⅠ勝ち。1番仔レヴェッツァ3勝。すくすく成長4月入厩。

優れた血統背景、兄弟馬の実績、順調な育成過程を的確に示しています。高額取引や早期入厩が期待感を裏付けています。

専門家のここがポイント!

コントレイル産駒全体の成功を占う上で、サガルマータの活躍は非常に重要。POGでも新種牡馬産駒指名の試金石。コントレイルは無敗三冠の歴史的名馬で、初年度産駒には競馬界全体から絶大な期待。サガルマータはその中でも特に高額で取引され、早期入厩を果たした注目株であり、彼の成績がコントレイル産駒全体のPOG評価に大きな影響を与える可能性が。また、福永祐一厩舎の初年度も注目。元トップジョッキーがどんな馬作りをするか、その手腕に関心が寄せられています。

【POG2025-2026】主要種牡馬3頭の産駒傾向と期待

注目馬リストにも多く名を連ねた主要種牡馬たちの産駒傾向と、2023年産駒(現2歳)への期待を見ていきましょう。

エピファネイア (Epiphaneia)

産駒傾向: 本リストに4頭選出。デアリングタクト(三冠牝馬)、エフフォーリア(年度代表馬)などクラシックディスタンスでの強さは証明済み。早熟性と成長力を兼ね備え、POG期間での活躍が大いに期待できます。ただし、気性が勝りすぎたり、折り合いに苦労するケースもあるため個々の気性に注意。芝向き、中距離が主戦場。

2023年産駒への期待: クロノジェネシスやサラキアといった名牝との配合馬がリスト入りし、大物誕生の期待は非常に高いです。母系の良さを引き出す傾向があり、今回のリストでも母がG1馬や良血馬であるケースが多く、ポテンシャルの開花が待たれます。

キズナ (Kizuna)

産駒傾向: 本リストに3頭選出。芝・ダート問わず活躍し、成長力に富み、特に2歳夏から3歳春にかけての成績が良い傾向。クラシック向きの産駒も多数輩出。

2023年産駒への期待: ミスベジル(母父Medaglia d'Oro)、ファンスター(豪G1馬)、インフレキシビリティ(カナダ重賞馬)と国際色豊かな母との配合馬がリスト入りし、多様な活躍が期待されます。時に晩成の大物も出すため、POG期間だけでなく古馬になってからの成長も楽しみな血統です。

キタサンブラック (Kitasan Black)

産駒傾向: 本リストに3頭選出。イクイノックスを筆頭に、芝中長距離での大物産駒が続々と登場。スタミナ豊富で成長力に優れる特徴。POG指名数ランキングでも上位を独占するなど、現在のPOGシーンを代表する人気種牡馬。

2023年産駒への期待: 超高額落札馬エムズビギンや良血牝馬ダノンアスコルティなどスター候補が目白押し。イクイノックスの成功以降、配合相手の質が飛躍的に向上しており、今後ますます活躍馬が増える可能性が高いでしょう。

コントレイル (Contrail) - 新種牡馬への期待!

産駒傾向: 本リストに1頭選出。2023年産が初年度産駒となる新種牡馬。自身が無敗三冠を達成した歴史的名馬であり、産駒には競馬界全体から大きな期待。父ディープインパクト譲りのスピード能力と早期からの完成度が期待されます。

2023年産駒への期待: サガルマータは5億円超で落札された超注目株。初年度産駒からクラシックホースが誕生するのか、大きな注目が集まります。新種牡馬の産駒は未知数な部分が多いですが、コントレイルほどの傑出した競走能力を持っていた馬であれば、初年度から大物を送り出す可能性は十分にあります。POGでは夢を託す選択肢として非常に魅力的です。

【最終結論】POGドラフト戦略を練り上げよう!

今年のPOGは、エピファネイア産駒とキタサンブラック産駒に良血馬が集中しており、ドラフト戦略の核となりそうです。特にサレジオの完成度の高さ、エムズビギン(デルフィニアIIの2023)のスケール感は特筆すべきものがあります。コントレイル初年度産駒のサガルマータは大きな夢を感じさせ、早期入厩も好材料と言えるでしょう。

牝馬では、フィロステファニ(喉の状態次第ですが)、カラペルソナ、ダノンアスコルティ(アスコルティの2023)がクラシック戦線を賑わす可能性を秘めています。ベレシートの頓挫は残念ですが、回復次第では依然として注目が必要です。アローメタル、ダノンファンスター(ファンスターの2023)、インドミタビリティも上位指名候補としてリストアップしておくべきでしょう。

POG成功への道は情報収集から!

本レポートは現時点での情報に基づく評価です。2歳馬の情報は非常に流動的で、デビューが近づくにつれて調教内容、馬体、専門家の評価も日々変化します。POG専門誌、ニュースサイト、SNSなどでの情報収集を怠らず、ご自身の指名馬リストを常にアップデートしていくことがPOG成功の鍵となります。

特に、以下のポイントには細心の注意を払いましょう:
  • ゲート試験の結果
  • デビュー戦の内容
  • そして何よりも健康状態

POGの成功は、ドラフト時の情報収集力と、その後の情報更新への対応力にかかっています。この記事が、皆さんのPOG戦略の一助となれば幸いです。皆さんのPOGシーズンが、素晴らしいものになりますように!