京都競馬場
ブリックワーク
馬の状態
2走前からブリンカー着用で連勝中と勢いに乗る上がり馬。前走までの2勝はいずれも芝1600mで、終始先行して押し切る強い内容。道悪も苦にしないタフな馬で、京都の稍重馬場でもパフォーマンスを落とさない。
JRA初年度だが地方出身で今年既に20勝以上を挙げる新鋭。本馬とは初コンビ。
見解
先行力がありながら末脚の持続力も十分。レース展開がミドルペースなら好位から押し切るシーンも十分期待できる。連勝中の充実ぶりを考えれば過小評価と言える存在。格上挑戦の形でも3連勝を狙える勢い。
バトルクライ
戦績ハイライト
前走のオアシスステークス(L)で復活の勝利。一昨年の根岸ステークス3着などダート短距離重賞での好走歴あり。2023年に欅ステークス勝利後に骨折を経験したが、今年に入り完全復調。前走は中団外めから早めに進出し、追いすがる人気馬ハビレをしぶとく振り切って快勝。
今回新たに騎乗。先行策・差し策どちらもこなす器用さを引き出す。
見解
調教では最終追い切りの動きこそ平凡だが、安定した状態をキープ。斤量58.5kgと重めも、前走58kgで結果を出しており問題なし。実績馬が揃う中でも軽視禁物の穴候補で、近走内容から人気以上に充実している。
ディキシーガンナー
戦績ポイント
米国産馬らしいスピードが武器のダート短距離巧者。昨年6月のリボン賞(不良)では1分10秒3の高速タイムで2着と好走し、稍重だった前走(4月12日阪神)でも1分12秒4(0秒7差)のまずまずの時計を記録。勝ち切れない競馬が続いているが、近走は常に上位争いに加わる安定感がある。
新コンビ。実戦巧者のベテランが積極的な競馬で持ち味を引き出す。
見解
今回は得意とする左回りの京都ダート1200m。平坦で直線の短いコース形態は先行力のある本馬に向く。最終追い切りでは坂路で力強い動きを見せ好調。ハイペース必至のメンバー構成なら中団からでも末脚を発揮できるタイプ。展開ひとつで勝ち負けになるお買い得馬。
新潟競馬場
ナムラエイハブ
最近の成績
- 中京2勝クラス(1月6日):1着
- 難波ステークス(阪神1800m):4着(0.3秒差)
- 夢見月S(阪神1600m):3着(0.3秒差)
決め手と先行力を兼ね備え、1600m~1800mで安定して力を発揮。昇級後初の左回りだが、昨秋に新潟1800mの粟島特別(1勝クラス)を快勝した実績あり。
新コンビ。新潟巧者として知られ、馬のリズムを崩さず末脚を引き出す騎乗が期待できる。
見解
芝マイル~中距離に適した持続力があり、新潟の長い直線も苦にしない。人気は上位だが、目下の充実ぶりなら重賞級の存在感がある。ここでも信頼できる軸候補で、安定した成績からも勝ち負け筆頭。
スモーキンビリー
近走分析
約8か月の休養明けだった今年3月から徐々に馬体重を絞り、前走の福島1150m戦では498kg(-4)まで絞れてレースに臨む。結果は10着だが勝ち馬から2.3秒差で、叩き3走目としては着実に上向き。父フリードロップビリー譲りの米国血統でダート短距離向きのスピードは秘めている。
軽斤量騎手ならではの思い切った先行策で流れに乗れれば一変可能。
見解
広い新潟コースの1200mに替わる今回は、小回りより走りやすい。直線が平坦な新潟ダートは前残りになりやすく、スピードを活かせる舞台。全2勝中1勝を地方交流戦で挙げており、パワー勝負になれば浮上の余地がある。14番人気想定と人気薄必至だが、近走の変わり身に賭けて大穴狙いで拾っておきたい一頭。
東京競馬場
アドマイヤマツリ
前走分析
福島牝馬ステークスでは初の重賞挑戦ながら人気に応えて優勝。レースでは先団後方で脚を溜め、直線で馬群を割って抜け出す堂々たる内容。2着に2馬身差をつける完勝で、前々走のスピカステークス(3勝クラス)からの連勝。
引き続き騎乗。コンビでここまで6戦して4勝と相性抜群。
見解
キタサンブラック産駒らしく長く良い脚を使えるのが強み。東京マイルの舞台でも最後の急坂を力強く駆け上がるはず。レース間隔は中3週だが、調整に不安がないからこその参戦。G1の強豪相手で8番人気前後と評価はまだ手探りだが、勢いでは一線級に引けを取らず一発の魅力十分。春の上がり馬が頂点に挑む姿に要注目。
アッチャゴーラ
前走分析
4月に浅利英朗厩舎へ転厩し、転厩初戦の前走・鎌倉ステークス(3勝クラス)では3着と早速結果を出した。道中は後方待機から直線で鋭く伸びており、上がり最速タイの末脚は改めて注目に値する。調教では併走馬に見劣りし末脚の伸びを欠く場面もあったが、浅利師は「楽しみ」と手応えを語っている。
初コンビ。短期免許で来日中の世界的名手で、的確なギアチェンジで馬の末脚を最大限に引き出すタイプ。
見解
東京ダート1400mは直線が長く、ハイペースになりやすいコース。今回もハイペースが予想され、末脚勝負になれば持ち味が活きる。3番人気想定ではあるが、上位人気馬の中でも信頼度と上昇度で一歩リードする存在。昇級初勝利へ絶好のチャンスが巡ってきた。