「孤立」の文章解説
文章のきっかけは、合唱コンクールの曲目を決めることでした。主人公は「シューマンのコロの歌」を推薦しました。
「明るい」は「詳しく知っている」という意味。「造詣が深い」という表現に似ています。
主人公は自分を学校でも「指折りの人気者」だと思っていました。
主人公は、友人の女子と「あうんの呼吸」で通じ合っていると思っていました。
「あ」は物事の始まり、「うん」は物事の終わりを指す。2つで1組で、互いの心の動きが合うこと。神社やお寺の狛犬像は、一方が口を開き(あ)、一方が口を閉じる(うん)形になっています。
物語展開と意味
「誰とも口をきくことのない時間」が続きました。
この場合の「きく」は「効く」ではなく「利く」で、「会話する」という意味です。
文章の展開と表現
主人公は謝罪を考え、「塩梅らしく」謝るかと思案します。
意外な展開として、主人公を攻めてきた友人が実は合唱コンクールの練習にほとんど参加していないことが判明します。
「底沙汰」は「あちらこちら」「四方八方」という意味です。色々な人から不満が出てきたことを表しています。
「私と彼女は同じだ」と気づきます。みんな優越感に浸ったり、劣等感に苦しんだりするという共通点があると理解します。
物語文の読み方のポイント
- 父の死後、母と兄と「僕」の3人で暮らしている
- 東京から大阪に引っ越してきた
- 高台で兄と星を観察している場面
主人公の名前は「星男」君。新しい学校にうまく馴染めていない様子。
回 回想の始まり:10ページ12行目「初めてこれで星を見たのは小学校に入った年の夏だ」
想 回想の終わり:11ページ21行目まで
亡くなった父が兄の誕生日に買ってくれた望遠鏡。兄は「これは2人のものだからな」と言って弟と共有しています。
物語のクライマックス
兄と高台で星を見ていると、宇宙に2人だけ取り残されたような不安を感じます。
兄が「学校で友達ができたか」と聞くと、主人公は涙を流します。
「僕らは宇宙のすみっこに取り残されているわけじゃない」
主人公は勇気を取り戻します。父との繋がりを感じ、孤独ではないと実感したのです。
問題解答のポイント
- 登場人物の名前(星男)を読みながらチェック
- 場所(大阪、高台)をチェック
- 時間の流れ(回想場面の始まりと終わり)を把握
- 家族構成(父は亡くなり、母と兄と主人公の3人暮らし)をチェック
- 父から星の話を聞く
- 父が亡くなる
- 東京から大阪に引っ越す
- 新しい学校で馴染めず孤独を感じる
- 兄にシリウスの話を聞いて勇気を持つ
文章を読みながら自発的に情報を探し、チェックする習慣をつけましょう。そうすれば問題が出てきたときにすぐに答えられます。
文章を読む時は背景・設定・人物関係をチェック!
表現の意味や使い方を理解しよう!
物語の時間の流れを意識しよう!