日本語授業ノート:語彙と物語文の解説

2025年4月22日 📅

語彙解説パート

「空想にふける」の解説

ふけるとは?
1つのことに熱中する・没頭する

没頭する」の「頭」は「頭から入っていく感じ」を表しています。それぐらい夢中になるということです。

問1の解答:「没頭する」が正解✓

「さやかな自由」の解説

さやかな」とは「わずかばかりの」「少しの」という意味があります。

漢字で「清か」と書きます。
問2の解答:「わずかな」が正解✓

「思い込みに縛られる」の解説

思い込みとは?
先入観のこと

縛られる」は、思い込みによって自由でいられなくなること、柔軟な考え方ができなくなることを表します。

問3の解答:「思い込みや先入観」「自由でいられなくなる」が正解✓

「内面的・外面的」の解説

想像の世界は「内面的」な世界!

「想像」は自分の頭の中や心の中で思い浮かべるもの。これは「内面的」です。

一方、「目に見える」世界は、目に見えて触れる現実世界のことで、これは「外面的」です。

問5の解答:「内面的」「外面的」が正解✓

「しのぐ」の解説

本文では「家庭用テレビゲームをはるかにしのぐ性能」という表現がありました。

しのぐの意味:
他のものよりも力が上にある、性能が優れたものになる
「凌駕する」という漢字で書くこともあります!

ほかにも「寒さを薄い上着1枚でしのぐ」など、「耐えて乗り切る」という意味もあります。

問6の解答:「はるかに超える」が正解✓

「綿密に練り上げた」の解説

綿密にとは?
入念に、細かく気をつけて
練り上げるとは?
何度も思考錯誤していいものを作ること

「練る」は粉に水を入れて混ぜる様子から来ています。パンの生地を「こねる」のと同じです。頭の中で「あーでもない、こうでもない」と思考錯誤することを指します。

問7の解答:「修正を繰り返して良いものにする」が正解✓

「空事(そらごと)」と「ユニーク」

空事(そらごと)とは?
非現実的なこと、現実にはできないこと
問8の解答:「空事(そらごと)」が正解✓
ユニークの意味:
①独創的(他の人の真似じゃない唯一の考え方)
②類い稀れな(他に見ない珍しいもの)
問9の解答:「独創的」「類い稀れな」が正解✓
📌 物語文解説のポイント

物語文では、それぞれの人物像と人間関係を正確に掴み取ることが重要です。

  • どんな性格の人物なのか
  • どういう関係なのか

登場人物の特徴

健二

魚釣りが上手。秋田と正明には本心では好きではないが、逆らえないと思っている。

「僕は弱虫、無知、最低の男」と自己嫌悪を抱いている

健二を尊敬している。秋田と正明のことを嫌っている。

「血闘に行くのやめない?弱虫って言われてもいいよ」と真っ直ぐな性格
秋田(あきた)

健二によると「強い」。拓によると「乱暴者」。

正明(まさあき)

健二によると「勉強ができる」。拓によると「ずるがしこい」。

物語文の主な内容

物語の流れ

  • 健二と拓が魚を釣っている場面から始まる
  • 健二は魚を釣るのが上手で、拓は下手
  • 話題が今度の日曜日の「血闘」についての話に変わる
  • 秋田と正明が健二の名前で血闘状を送ったとわかる
  • 拓は秋田と正明のことを批判し、血闘に行かないよう健二を説得しようとする
  • 健二は2人に逆らえないと思っている

問題解説

問1の解答:「不満であるが反発できずにいる」

健二は2人のことを本心では好きではないが、「逆らったっていいことがない」と思っています。

問2の解答:「諦めてしまっている」

「ずっとこうだったんだから」という表現から、以前から強引に物事を決められて逆らえなかった関係だったことがわかります。

問3の解答:「本当はよく思っていない」

健二が「よくわかんないよ」と言ったことに対して拓が「嘘」と言い、健二も「確かに嘘」と思っています。

問4の解答:「優しい」

「秋田たちは優しくないから嫌い」と拓が言った後、「健二の方がいい」と言っていることから、健二は「優しい」と考えられます。

問5の解答:「正面から立ち向かうとすることに驚いている」

健二は拓が「血闘に行くのやめない?」と言ったことに対して、「なんてやつなんだ」と驚いています。

問6の解答:「慕っている健二には自分の思いになってほしいと真剣に思っている」

拓は健二のことを尊敬しており、本当に血闘に行きたくないなら行かないでほしいと真剣に願っています。

問7の解答:「自分の考えを率直に表現する勇気のある少年」

拓は秋田と正明に対する嫌悪感を隠さず、健二にも正直な気持ちを伝えようとする勇気のある少年として描かれています。