「没頭する」の「頭」は「頭から入っていく感じ」を表しています。それぐらい夢中になるということです。
「さやかな」とは「わずかばかりの」「少しの」という意味があります。
「縛られる」は、思い込みによって自由でいられなくなること、柔軟な考え方ができなくなることを表します。
「想像」は自分の頭の中や心の中で思い浮かべるもの。これは「内面的」です。
一方、「目に見える」世界は、目に見えて触れる現実世界のことで、これは「外面的」です。
本文では「家庭用テレビゲームをはるかにしのぐ性能」という表現がありました。
ほかにも「寒さを薄い上着1枚でしのぐ」など、「耐えて乗り切る」という意味もあります。
「練る」は粉に水を入れて混ぜる様子から来ています。パンの生地を「こねる」のと同じです。頭の中で「あーでもない、こうでもない」と思考錯誤することを指します。
物語文では、それぞれの人物像と人間関係を正確に掴み取ることが重要です。
魚釣りが上手。秋田と正明には本心では好きではないが、逆らえないと思っている。
健二を尊敬している。秋田と正明のことを嫌っている。
健二によると「強い」。拓によると「乱暴者」。
健二によると「勉強ができる」。拓によると「ずるがしこい」。
健二は2人のことを本心では好きではないが、「逆らったっていいことがない」と思っています。
「ずっとこうだったんだから」という表現から、以前から強引に物事を決められて逆らえなかった関係だったことがわかります。
健二が「よくわかんないよ」と言ったことに対して拓が「嘘」と言い、健二も「確かに嘘」と思っています。
「秋田たちは優しくないから嫌い」と拓が言った後、「健二の方がいい」と言っていることから、健二は「優しい」と考えられます。
健二は拓が「血闘に行くのやめない?」と言ったことに対して、「なんてやつなんだ」と驚いています。
拓は健二のことを尊敬しており、本当に血闘に行きたくないなら行かないでほしいと真剣に願っています。
拓は秋田と正明に対する嫌悪感を隠さず、健二にも正直な気持ちを伝えようとする勇気のある少年として描かれています。