水槽問題の解き方ノート 🌊📏

📅 作成日: 2025年5月10日

このノートでは、水を入れたり出したりする問題の解き方のコツをまとめています!

仕切りのある水槽の問題

仕切りが複数ある水槽に水を入れるとき、水はどのように満たされていくか?水が満杯になるまでの時間は?
ポイント! 水の入り方は順番に満たされることに注目しよう!

1 まずは水槽の形状を理解する

仕切りによって水の入り方が変わる

2 各区画の体積を計算

体積 = 横 × 奥行き × 高さ
例:15cm × 60cm × 20cm = 18,000cm³

3 水が入る速さを計算

1秒あたりの水量 = 600cm³/秒
💡 水の入る速さが一定の場合、各区画を満たす時間は体積÷水の速さで計算できる!

4 各区画が満たされる時間を計算

区画1: 30秒

区画2: 50秒

区画3: 60秒

区画4: 70秒

合計時間: 210秒

容器の容積と水面の高さ

様々な形の容器に水を入れるとき、水面の高さはどのように変化するか?
容積の計算では「単位」に気をつけよう!
1L = 1,000cm³

1 直方体の容器の容積

容積 = 横 × 縦 × 高さ
例:40cm × 50cm × 70cm = 140,000cm³ = 140L

2 水を入れる時間の計算

入れる時間 = 容積 ÷ 1分あたりの水量
例:140L ÷ 4L/分 = 35分
✏️ 計算するときは単位をそろえるのがコツ!

3 水面の高さの計算

水面の高さ = 水の体積 ÷ 底面積
例:60,000cm³ ÷ 2,000cm² = 30cm
時間
水面の高さ
考え方のコツ! 直方体の容器なら、水面は一定の速さで上昇するよ!

水の流入と流出を組み合わせた問題

複数の蛇口から水が入り、排水口から水が出ていく場合の水量変化を考える

1 各蛇口・排水口の水量を整理

蛇口A: +40L/分

蛇口B: +30L/分

排水口C: -20L/分

排水口D: -40L/分

重要! 水量の変化は「入る量 - 出る量」で考えよう!

2 組み合わせのパターンを考える

Aのみ開:+40L/分
Bのみ開:+30L/分
A+B開:+70L/分
A+C開:+20L/分 (+40-20)
B+C開:+10L/分 (+30-20)
C+D開:-60L/分 (-20-40)

3 時間ごとの水量変化をグラフで表現

時間
水量
📌 グラフの傾きが変わる点は、蛇口や排水口の開閉状態が変わったタイミング!

水槽を傾けた時の問題

容器を傾けたとき、こぼれる水の量や水面の変化を求める
基本事項! 水面は常に水平になることを忘れずに!

1 傾けたときの水の様子を図示する

水槽を傾けると水面は水平を保つ

2 こぼれる水の量を計算

こぼれる水の体積 = 三角形の面積 × 奥行き
例:(8cm × 16cm × 1/2) × 20cm = 1,280cm³ = 1.28L

3 新しい水面の高さを計算

元の水量 - こぼれた水量 = 残りの水量

残りの水量 ÷ 底面積 = 新しい水面の高さ

💡 傾き角度が45°の場合、水を入れていない部分は直角二等辺三角形になることが多い!

水面の上昇グラフを読み解く

時間と水面の高さの関係を表すグラフから情報を読み取る

1 グラフの傾きが変わる点に注目

時間
水面の高さ

傾きが変わる点は水槽の形状変化や水の入り方が変わった点

グラフの傾きがなら水面の上昇が速い緩やかなら水面の上昇が遅い

2 水面上昇の速さを計算

水面上昇の速さ = 高さの変化 ÷ 時間の変化
例:40cm ÷ 10分 = 4cm/分

3 底面積の変化を判断

同じ水量でも底面積が大きいと水面の上昇は遅くなる

底面積大 → グラフの傾き小

底面積小 → グラフの傾き大

✏️ 水量が一定なら
底面積 × 水面上昇速度 = 水量
という関係が成り立つ!

応用問題を解くためのコツ

大事なポイント! 水槽問題では単位の変換に注意しよう!
1L = 1,000cm³

1 問題を整理するコツ

① 図を描いて視覚化する

② 与えられた情報を書き出す

③ 求めるものを明確にする

2 計算をシンプルにするコツ

• 分数の形で計算して桁数の誤りを防ぐ
• 単位を揃えてから計算する
• 0を消して計算を簡単にする

3 グラフから情報を読み取るコツ

• 傾きが変わる点に注目する

• 傾きから水の入り方を推測する

• 座標から具体的な数値を読み取る

💡 難しい問題でも基本に立ち返って考えれば解決できる!
最後に! 水槽問題は体積時間速度の関係を理解することが重要!