金融機関の「ラストワンマイル」ITニーズに特化した独自ポジションで、高利益率を伴う成長を実現。新中期経営計画と魅力的な株主還元策により、今後の力強い成長モメンタムを期待。
パワーソリューションズは、金融機関特化型ITサービス企業として、資産運用会社、証券会社、信託銀行を主要顧客とする専門性の高いソリューションを提供しています。
同社は、大手ITベンダーが提供する汎用パッケージでは対応できない「かゆい所に手が届く」細かなニーズに特化することで、独自の競争力を確立しています。
同社は、過去の「基盤固め」を経て、2025年から2027年を「変革期」と位置づけ、2028年以降の「飛躍期」に向けた戦略的ステップを明示しています。
項目 | 2022年12月期 | 2023年12月期 | 2024年12月期 | 2025年12月期(予) |
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売上高 | 53.1億円 | 59.3億円 | 67.5億円 | 72.9億円 |
営業利益 | 4.7億円 | 4.7億円 | 5.3億円 | 5.7億円 |
当期純利益 | 3.2億円 | 4.5億円 | 3.4億円 | 3.3億円 |
営業利益率 | 8.9% | 8.0% | 7.9% | 7.9% |
ROE | 15.1% | 17.6% | 11.3% | - |
2023年・2024年は営業CFがマイナスでしたが、2025年Q1に現金2億円増加で劇的改善。これは大型プロジェクトの入金タイミングのズレによる一時的現象と分析されます。
2025年Q1の好調な業績(売上高+27.9%、営業利益+52.1%)を踏まえると、通期業績予想は保守的で上方修正の可能性が高いと判断されます。
2025年7月に1日で+22.06%上昇(1,660円→1,999円)。3ヶ月のTOPIX上昇率+12.60%を大幅に上回るパフォーマンス。
項目 | パワーソリューションズ | アイ・エス・ビー | SCSK | TIS |
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株価 | 1,999円 | 1,412円 | 4,438円 | 4,632円 |
PER(予想) | 割安水準 | 約8.0倍 | 約21.0倍 | 約20.0倍 |
売上高成長率 | +13.8% | +16.0% | +4.1% | +4.1% |
営業利益率 | 7.9% | 8.2% | 12.1% | 12.1% |
アナリスト評価 | 限定的 | ポジティブ | やや強気 | 中立~強気 |
市場の非効率性:限定的なアナリストカバレッジにより、同社の「ラストワンマイル」戦略による高成長性が市場で完全に評価されていない可能性があります。これは詳細分析を行う投資家にとっての投資機会となっています。
4つの戦略、特にコンサルティング領域進出の進捗が重要なマイルストーン
Q1好調業績により、保守的な通期予想の引き上げ可能性が高い
新サービス・能力獲得による市場参入とサービス拡充の加速
企業規模拡大により注目度向上、株価リ・レーティングに期待
金融IT投資の景気循環影響と主要顧客依存が主要懸念事項
IT人材不足とコンサル領域進出の実行難易度がキー
総合判断:成長機会がリスクを上回ると評価
パワーソリューションズは、「ラストワンマイル」戦略による明確な競争優位性を持ち、成長市場で事業を展開する質の高い専門企業です。市場がそのニッチなビジネスモデルの持続性と収益力をまだ完全には織り込んでいない、過小評価された成長株と判断します。